バーフバリシリーズやRRRの盛り上がりなどもあり、近年インド映画の人気が高まっていますよね。
ですがインド映画は、まだまだ多くの方にとっては分からないことも多く、特色などもあまり知られていない気がします。
インド映画の楽しみ方が分からない方や、初めてインド映画を観るという方にも、より興味を持ってもらえるように、今回はインド映画の特徴やおすすめポイントを紹介していきます!
※おすすめインド映画を紹介した記事もありますので、よければ今回の記事とあわせて見てください↓↓
インド映画の特徴とは
まずインドは、南アジアに位置するアジアの大国のひとつで人口がとても多いことでも有名ですが、世界屈指の映画大国で、最も映画の年間製作数が多い国として知られています。
その数なんと、年間およそ2000本!
これは広大な国土を持つ多民族、多言語国家なため、それぞれの地域や言語で映画が作られていること、人口数が圧倒的に多いことも影響しているようですが、とにかく脅威の作品数を誇っています!
そんな全国各地で映画が作られているインド映画ですが、その中でも、初めてインド映画がつくられたインド映画の聖地ムンバイ(旧ボンベイ)や南インドなどを中心に映画熱がとても高く、アメリカのハリウッドにちなんでボリウッドやトリウッドなどとも呼ばれています。
ちなみに近年大ヒットを記録した「バーフバリ」や「RRR」などは、どちらもトリウッド作品です。ボリウッドだけでない、インド全体での盛り上がりのスゴさが分かりますね!

※ボリウッドはボンベイの映画産業でヒンディー語が中心。トリウッドはハイデラバードなど南インドの映画産業でテルグ語が中心です。さらに南にはタミル語映画のコリウッド、その西側ケララ州を中心にしたモリウッドなど、各地の様々な場所や言語で映画が製作されています。
これら全国各地の映画産業がより良い作品を作ろうと競い合い、オリジナリティを出したり交流もしながらインド映画界を支えています。
このようにインドの映画産業は、ハリウッド有する大国アメリカに対抗できる唯一の国といってもいいくらい巨大な市場が確立されていて、スケールの大きな質の高い作品を生み出しているのです。
※年間の映画製作数をまとめた記事もあるので、詳しくはこちらの記事を見てください↓↓
インド映画を楽しむための、5つのおすすめポイント
ではここからは、そんなインド映画の作品を楽しむためのおすすめポイントを、5つピックアップして紹介していきます。
1. インド映画は、楽しいダンスと音楽に注目!
インド映画といえばまず絶対的にイメージしやすいのは楽しいダンスと音楽ですよね!
インド映画ではほとんどの場合、作中にダンスシーンが盛り込まれることで有名です。音楽も1つの作品の中で5曲以上使用されるのは当たり前で、トータルで3、40分以上踊っているなんてことも普通にあります。
※近年ではダンスシーンがないインド映画なども製作されるようになっています。
これには、恋愛表現の直接的なシーンを避けるかわりにダンスシーンを用いて表現するという、インド特有の文化的な理由や、他言語国家なので、より多くの人に伝わるよう言葉を用いないダンスや歌で感情を表現するといった理由などがあります。
このダンスのスケールが本当に壮大で、とっても見応えがあります。
ロケーションが抜群なものや、バックダンサーなども一緒に踊りド派手なもの、ダンス自体もパワフルなものから思わずクスリと笑ってしまうようなものまでさまざまで、間違いなく印象に残るはずです。
また、衣装や装飾がカラフルで美しいので、見ているだけで気分が上がります!
最近は、いわゆる「踊ってみた」系の動画や、ダンスに別の楽曲を組み合わせたパロディ動画などもたくさんあるので、なじみがある方も多いかもしれませんね。
※ミュージカル映画について解説した記事もあるので、こちらもあわせてどうぞ↓↓
2. インド映画の役者さんは、たくましい男性や美しい女性が多い


インド映画に登場する役者さんは、男性的たくましさやカッコ良さを感じる方や、美しい顔立ちでスタイルの良い女性が多いです。特に女性は、衣装も含めて本当に美しい方がたくさんいます。
もしかすると、アーリア系の顔立ちが個人的に好みなだけかもしれませんが、すごくスクリーン映えする素敵な俳優が多い気がします。
ダンスシーンなどではさらにカッコよさや美しさが際立ち、輝いて見える点もポイントです!
作品によっては、筋肉の鎧のような、鍛えぬかれた男性の肉体美などを惜しげもなく披露しているものもあり、インド人俳優の魅力を存分に堪能することができます!
3. インド映画のスターシステムが面白い
インドの映画界には、「スターシステム」と呼ばれるユニークな仕組みがあります。
映画のいわゆる主役を務めるような、選ばれし少数の男性がスターと呼ばれ、インドでは絶大な権力を握っているのです。
※近年は、女性でもスターのような存在がいます。
通常は映画のストーリーに合わせてキャスティングがされますが、スターの場合は、スターを中心に映画の企画やストーリーなどすべてが決まり、作品が作られていきます。
つまりスターを最大限に輝かせ、その魅力を全面にアピールする演出が最初から約束されているということです。
※スターは社会的にも別格の注目度や影響力があり、その一挙手一投足すべてが話題に!究極のインフルエンサーというべき存在ですね。
なので、インド映画をより楽しむポイントとしては、推しのスターを作り、そのスターを中心に作品を見ていくことで、きっとインド映画は何倍も面白くなるはずです!
例えばインド映画界に君臨している、有名な3大カーンと呼ばれるスター(シャールク・カーン、サルマーン・カーン、アーミル・カーン)などに注目してみるのも良いかもしれません!
4. 上映時間が長く、濃密な内容を楽しめる

インド映画は上映時間が2時間半から3時間くらいあることも珍しくなく、長編の作品が多いです。
それでもただ長いだけではなく、内容がぎっしり詰まっている作品が多いので、気がついたらあっという間にエンドロールということもよくあります。
※近年では、ボリウッドのヒンディー語映画などでは、2時間前後の比較的短い作品も多く作られるようになってきたので、上映時間が長いことが逆に苦痛だと感じる方でもインド映画を楽しめるようなバリエーションになっています。
喜怒哀楽のすべてをこれでもかとばかりに詰め込んだ作品も多く、全体的にわかりやすい内容になっているのも特徴的です。観ている側は感情移入がしやすく、終盤では感動と満足感を得られるはずです!
ちなみに私は、以前インドのバラナシという街を旅行したときに、映画館で3時間超えの作品を見ましたが、映画の途中に15分間のインターバル(休憩時間)があり、多くの方が、チャイを飲んだり軽食をとりながらお話をしていました。
上映時間が長いため、インドではそうした休憩をとるのが当たり前とのことで、映画には休憩前の山場となるシーンなどもありました。舞台公演やクラシック音楽コンサートのような形式で、当時はビックリした記憶があります。
※インド映画が日本で公開されるときは、3時間くらいの作品でもインターバルはありません。笑
また上映中も、皆さんかなり盛り上がって、拍手や歓声がたくさん飛んでいました。楽しみ方の違いというか、体全体を使って楽しんでいて面白かったです!

5. 日本や西洋とはまた異なる、独自の文化を味わえる
インドには、日本とも西洋ともまた大きく異なる、独自の文化圏があります。多民族、宗教、哲学、風習などさまざまなものが入り混じり、カオスでユニークな文化を築き上げてきました。
インド映画を観ていると、日本や西洋とは全く違う、「こんな常識や習慣があるのか」というような驚きなど、文化の違いを数多く目にすると思います。
映画を通じてそうしたユニークな文化や習慣、価値観などを知れることは、勉強になるだけでなくきっと私たちの心をさらに豊かにしてくれるはずです。
インド文化圏に旅行に行くときの参考にもなりますし、もしかしたら、普段の生活をする上でも新たな発見になったり、取り入れられる考え方なども見つけられるのではないでしょうか!
まとめ
今回はインド映画の特徴やおすすめポイントを紹介してきました。
最後にもう一度おすすめポイントを振り返ります。
- ダンスと音楽が楽しい
- 映像映えする美男美女のキャストを楽しめる
- 独自のスターシステムが面白い
- 長時間、内容の濃い作品を楽しめる
- 異なる文化を体感できる
こうしてみると、インド映画って他にはない独自性が本当に多いですよね!
この他の国の映画とは異なる、唯一無二の部分も楽しむのが、インド映画の醍醐味なのかもしれません。
どのようなきっかけでも、これからインド映画を観てみようと思っている方や、インド映画をもっと楽しみたい方にとって、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!
ぜひ楽しいインド映画タイムを過ごしてみてくださいね!
インドの魅力にハマったら、なかなか抜け出せなくなりますよ!笑
それでは今日も素敵なエンタメライフを!
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