まるでアート!ずっと手元に置いておきたくなるおしゃれな絵本14選

絵本
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皆さんは、絵本と聞いて、どんなイメージを連想しますか。

絵本はユーモアがあるけど、小さな子どもが楽しんだり、大人が子どもに読み聞かせたりするもの。もしかしたらこんなイメージがあるかもしれません。

もちろん児童向けの絵本もたくさんありますが、絵本の中には、大人でも感動するようなストーリーや、ユニークな工夫を散りばめたデザイン性の高い作品も多くあります。

今回は、そんな持っているだけでうれしくなる、アートのような美しい絵本を紹介していきます。

絵本がおしゃれなワケ

絵本は絵が中心で、文字は他の本に比べると圧倒的に少ない作品です。そのため、絵のクオリティやインパクト、色使いに強くこだわった作品が数多く出版されています。

イラストやストーリーはもちろんのこと、本のサイズや形、紙の質感や文字のデザインまで作者の個性が強く出るのも特徴です。表現の幅が広いので、他の作品とは一線を画したオリジナリティやコンセプトなど、クリエイティブな作風も多くなっています。

こうした特性から、新進気鋭のグラフィックデザイナーやアーティストなどが手がけることもあり、デザイン性も高い作品が生み出されています。

また、絵本はシンプルで分かりやすいからこそ、さまざまな部分に遊び心を入れて楽しめるようなしかけになっています。特に、美しい絵本は、その一つ一つが芸術と言っても過言ではありません。

手元に置いて眺めているだけでも癒されますし、インテリアとして部屋に飾ることもできます。
大きさや形もさまざま。お部屋のアクセントにうってつけです。

おしゃれで美しい絵本は、大切な人や友人へプレゼントすると意外なほど喜ばれることも多いです。

ずっと手元に置いておきたい!おしゃれな絵本14選

ここからは、そんな芸術的で、手元に置いておきたくなるようなおしゃれな絵本を14冊紹介していきます。

アートのようなおしゃれな絵本14選
  1. わにのなみだはうそなきなみだ
  2. かげのむこうに
  3. 夜の木
  4. 水の生きもの
  5. キツネと星
  6. 雪がふっている
  7. モーションシルエット かげからうまれる物語
  8. オセアノ号、海へ!
  9. ナマケモノのいる森で
  10. ふゆ 
  11. だれも知らなかった お姫さま図鑑
  12. BABY NUMBER BOOK 
  13. 銀河鉄道の夜
  14. はらぺこあおむし

わにのなみだはうそなきなみだ

フランスのグラフィックデザイナー、アンドレ・フランソワの作品です。ヨーロッパで「うそ泣き」を意味する「ワニの涙」をモチーフにした物語で、横長のデザインが素敵です。昔の、ほるぷ出版の作品も木箱をイメージした箱に入っていて良いですが、新版のロクリン社の絵本の方もとてもかわいいのでおすすめです。

かげのむこうに 

フランスの切り絵アーティスト、ヴィルジニア・アラガ・ド・マレルブによる、切り絵アートの絵本になります。白と黒に、鮮やかなオレンジの配色が美しい、とてもおしゃれな作品です。繊細な切り絵の下に動物がかくれていたり、ことばあそびを楽しめたりと、工夫が多くて楽しめます。

夜の木 

南インドのタラブックスから出版されている絵本です。印刷から製本まで全てハンドメイドでつくられているので、ひとつひとつが世界に1冊だけのオリジナルになります。版によって表紙の絵柄も変わり、シリアルナンバーもついています。芸術作品と呼ぶにふさわしい本当に特別な絵本です。私が持っているのは第4刷と第7刷ですが、本当はもっと欲しいです。笑

水の生きもの 

「夜の木」と同じ、南インドのタラブックスの作品です。こちらも手刷りのシルクスクリーンでひとつひとつがつくられていて、インドの民族絵画風に生き物たちが描かれています。繊細な線と大胆な色使いがとても美しく、紙の質感や匂いまで楽しめる、宝物のような絵本です。

キツネと星 

作者はイギリス人のコラリー・ビックフォード=スミスというグラフィックデザイナーです。孤独なキツネが勇気を出して、ともだちの「星」を探しにいくという、ハートフルなストーリーです。布貼りの装丁が美しく、一つ一つのページがものすごく繊細に作られています。絵の中に文字が配置されていたり、フォントや色にも強いこだわりを感じる、アートブックのような絵本です。

雪がふっている 

アメリカの絵本作家のレミ-・シャ-リップの作品です。この本が斬新なのは、絵が全くなく、ページのほとんどが真っ白の余白になっていること。ですが読んでいるうちに、北国の寒さと儚さ、雪景色のイメージが頭にも心にも浮かんでくる、そんな不思議な作品です。手のひらサイズで手縫い製本なのも素敵です。

モーションシルエット かげからうまれる物語 

こちらの作品は、見開きの真ん中にあるしかけに懐中電灯などのライトを当てて、影を作ることで物語を楽しむ「しかけ絵本」になっています。部屋を暗くしてライトを当てると影がゆらゆらとして、とても幻想的な美しい作品です。また光の角度によってもいろんな楽しみ方ができます。発想が素晴らしい感動ものの1冊です。

オセアノ号、海へ! 

アヌック・ボワロベールとルイ・リゴーによる、フランス生まれの作品です。ページを開くとポップアップが飛び出すしかけ絵本になっているのですが、そのしかけがとても立体的でアート作品のようです。海の上と海の中を見事に表現していて、眺めていると海へ行きたくなってきます。とってもワクワクする1冊です。

ナマケモノのいる森で 

オセアノ号、海へ!の姉妹本で、こちらも同じように立体的で美しいしかけ絵本です。いろんな生きものがいるので、夢中になって探してしまいます。特にナマケモノを探すのは楽しいです。また、本作は美しいだけでなく、自然保護の問題がテーマになっているのでメッセージ性も高い作品です。

ふゆ 

アノニマ・スタジオから出版された、イタリア生まれの絵本の日本語訳版になります。北欧のテキスタイルのようなシンプルなイラストと色使いでほとんどのページが描かれていて、冬の静けさを感じさせてくれます。心が落ち着き、イマジネーションがふくらむ作品です。

だれも知らなかった お姫さま図鑑 

ルシェルメイエル・フィリップというフランス人の作品です。多種多様で個性的なお姫様がこれでもかとばかりにたくさん登場します。イラストも世界観もとってもユニークな美しい絵本です。読み進めていくと、もしかしたらお気に入りのお姫様が見つかるかも。

BABY NUMBER BOOK 

スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンと娘のヨハンナ・ラーソンの作品です。リサ・ラーソンは日本でも人気が高いので、雑貨屋さんなどでネコやライオンの商品を目にしたことがある方もいるかもしれませんね。本作は、個性的でチャーミングな動物たちが登場する楽しい作品なので、見ているだけで癒されます。

銀河鉄道の夜 

くもん出版による宮沢賢治の名作、銀河鉄道の夜です。数多くの絵本が出版されていますが、この東逸子さんの絵が私の銀河鉄道の夜のイメージにいちばん近く、今でも大切にしている1冊です。本当に美しい絵で世界が表現されていて、いつまでも眺めていられます。

はらぺこあおむし

「絵本の魔術師」とも呼ばれる、アメリカの絵本作家エリック・カールの代表作で、日本でも有名な作品です。指や筆などで色をつけた紙を切り、貼りつけていくコラージュと呼ばれる技法を用いたイラストが特徴的。色彩が鮮やかで美しい絵本です。

絵本を部屋に置いて、心穏やかな生活を!

いかがだったでしょうか。今回ご紹介したのは14冊ですが、他にも素敵な絵本がたくさんあります。

最近は電子書籍で本を読むのが当たり前になっていますが、紙の質感や装丁、中のしかけやデザイン、紙とインクの匂いなど、五感を研ぎすまして楽しめるのが、絵本の良さだと思います。

やっぱり自分の好きなものや美しいものは、手元に置いておくと心も落ち着きますし、気分も上がります。ストーリーだけでなくアートのような美しさを備えた、そんな宝物のような絵本にふれてみてはいかがでしょうか。

皆さんもぜひ、自分のお気に入りの絵本を見つけてみてくださいね。

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