イギリスでは、知らない人はおそらくいないと思われる、小説家ジェイン・オースティン(ジェーン・オースティン)。
今でもたくさんの女性やファンを虜にしていて、恋愛文学小説といえば、ジェイン・オースティンの名前が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなジェイン・オースティンを題材にした映画を紹介します。
ジェイン・オースティンとは?
ジェイン・オースティン(Jane Austen)は18世紀後半から19世紀初頭に活躍したイギリスを代表する女流小説家で、今でもイギリスだけでなく世界中の人たちから愛されています。
女性と結婚をテーマに、平凡な田舎における中流階級の生活や階級社会を皮肉とユーモアを交えて描き、「現代的な小説の形式を初めてつくった作家」とも呼ばれています。
41歳の若さで亡くなるまでに、「高慢と偏見」をはじめとした6つの長編小説や短編作品を遺しましたが、彼女の作品を題材に、数多くの映画やドラマ作品が作られてきました。
※ちなみにイギリスでは、2017年から10ポンド紙幣にジェイン・オースティンの肖像画(写真左)が使われています。
ジェイン・オースティンを題材にしたおすすめ映画8選
今回は、ジェイン・オースティンの原作小説をもとに製作された映画や、ジェイン・オースティン本人を描いた作品、ジェイン・オースティンに関わるテーマを題材にした作品などから、おすすめ作品を8つ選びました。
プライドと偏見
監督 | ジョー・ライト |
主演 | キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン |
上映時間 | 127分 |
製作国 | イギリス |
制作年 | 2005年 |
オースティンの「高慢と偏見」を映画化した作品です。2時間でまとめるのは難しい作品ですが、リジーとダーシーの誤解やすれ違いが美しく描かれています。女性に相続権がなく、経済的に裕福な男性と結婚することが優先される時代。清らかに力強く生きるリジーをキーラ・ナイトレイが見事に演じました。イギリスの田園風景や衣装が美しく、音楽もセリフも素晴らしいです。個人的なお気に入りは舞踏会でのダンスシーン。イギリスの世界に憧れますよ。
何度も見返してる作品だナー
いつか晴れた日に
監督 | アン・リー |
主演 | エマ・トンプソン、アラン・リックマン、ケイト・ウィンスレット、ヒュー・グラント |
上映時間 | 136分 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
制作年 | 1995年 |
こちらもオースティンの原作「分別と多感」をライフ・オブ・パイのアン・リー監督が映像化した作品です。理性的な姉と情熱的な妹の恋愛模様が描かれます。上品で落ち着いた雰囲気で、登場人物の繊細な感情をとても上手に表現しているため感情移入がしやすいです。心から好きな人と一緒になれるって本当に素晴らしいと思える作品です。
今みるとキャストが豪華だったんだナー
ブリジットジョーンズの日記
監督 | シャロン・マグアイア |
主演 | レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント、 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
制作年 | 2001年 |
こちらは有名なラブコメディで同名の小説が原作ですが、この原作小説は「高慢と偏見」をベースに作られました。コリン・ファース演じるマーク・ダーシーは、「高慢と偏見」のダーシーから名前が付けられています。また1995年にBBCで製作されたドラマ「高慢と偏見」でダーシー役をコリン・ファースが演じたため、今作でもダーシー役を演じたそうです。三角関係を面白く描いた作品です。
ブリジットは愛嬌があって可愛いナー
ジェイン・オースティン 秘められた恋
監督 | ジュリアン・ジャロルド |
主演 | アン・ハサウェイ、ジェームズ・マカヴォイ |
上映時間 | 120分 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
制作年 | 2007年 |
ジェイン・オースティン本人の人生を描いた作品になります。生涯独身を貫いた彼女の、たった一度の秘められた恋の物語と青春時代が描かれます。途中までは、彼女の作品を観ているんじゃないかと錯覚するほど彼女の作品と展開が似ているので、本人の経験が「高慢と偏見」など彼女の作品に反映されたんだと感じることができます。できれば先に「プライドと偏見」などを観てからこちらを見るのがおすすめです。
英国の美しい世界観は健在だナー
EMMA エマ
監督 | オータム・デ・ワイルド |
主演 | アニャ・テイラー=ジョイ、ジェンマ・ウィーラン、ジョシュ・オコナー |
上映時間 | 124分 |
製作国 | イギリス |
制作年 | 2020年 |
オースティンの原作「エマ」を映像化した作品です。恋のキューピット役が好きなお嬢様の恋愛模様を描いていて、本作は他の映像作品と比べてポップで軽いテイストで作られています。主役を務めたアニャ・テイラー=ジョイがとにかく可愛らしくて少女漫画のヒロインのようです。衣装、インテリアなど美術セットも本当におしゃれで美しいのでそちらも注目ですよ。
カラフルで楽しいナー
ジェイン・オースティンの読書会
監督 | ロビン・スウィコード |
主演 | キャシー・ベイカー、マリア・ベロ、エミリー・ブラント、エイミー・ブレネマン |
上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ |
制作年 | 2007年 |
こちらの作品は、見ず知らずの男女6人が課題本となるジェイン・オースティンの作品の感想を持ち寄り、月に1回それぞれの考えを自由に話し合うという読書会のお話です。参加者それぞれの恋模様も描かれています。年代や境遇が異なる人たちが好きな本や映画についてこうやって話せるのがとっても素敵で憧れます。この作品を観たら、きっとオースティンの原作が読みたくなりますよ!
こんなオフ会参加してみたいナー
説きふせられて
あらすじ
27歳のアンは、かつて海軍将校のウェントワースと結婚の約束をしていた。しかし父・ウォールター卿に反対され、結婚を取りやめてしまう。だがアンの想いは消えず、8年間も独身のままだった。そんなある日、彼女は思わぬところでウェントワースと再会する。
引用:Filmarks
監督 | エイドリアン・シェアゴールド |
主演 | サリー・ホーキンス、ルパート・ペンリー=ジョーンズ |
上映時間 | 93分 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
制作年 | 2007年 |
オースティンの原作「説得」を映像化した作品です。「説得」は2022年にNetflixで映画化された作品もありますが、今回はこちらの作品をおすすめします。93分という短い時間なので駆け足ではありますが、サリー・ホーキンスが控えめながらも芯がある、聡明なアンの魅力を上手に演じています。オースティン作品特有のすれ違いがすごくもどかしいですが、安心して観れる作品です。
バースは素敵なところだナー
ノーサンガー・アベイ
あらすじ
イギリスの人気作家ジェーン・オースティンの同名小説を、「今日、キミに会えたら」のフェリシティ・ジョーンズ主演で映像化したテレビ映画。田舎で生まれ育った空想好きの少女キャサリンは、知人のアレン夫妻に連れられてイギリス南部の都市パースを訪れる。そこで社交界デビューを果たした彼女は、新しい友人イザベラと共に楽しい日々を過ごす。ある日、魅力的な青年ヘンリーやその妹エレナーと知り合ったキャサリンは、兄妹の実家であるノーサンガー・アベイに招待される。ゴシック小説好きなキャサリンは、その屋敷が謎に満ちた場所だと空想するが……。
引用:映画.com
監督 | ジョン・ジョーンズ |
主演 | フェリシティ・ジョーンズ、JJ・フィールド、ジェリー・オブライエン |
上映時間 | 103分 |
製作国 | イギリス |
制作年 | 2007年 |
オースティンの同名の原作を映像化した作品です。当時流行していたゴシック小説をパロディ風に描いている、原作の6冊の中で最も異色の作品が題材なので、他の作品よりもコメディタッチです。小説好きで妄想癖という憎めないキャラクターのキャサリンをフェリシティ・ジョーンズがコミカルに可愛く演じていて、イメージにピッタリ。衣装もすごくかわいいです。
愛さずにはいられないキャラだナー
まとめ
いかがでしたか。今回は8本の作品を紹介しました。
ジェイン・オースティン関連の作品はラブロマンスだけでなく、当時のイギリスの生活や服装、文化なども垣間見れるので満足感が高いです。憧れますね、この世界観。
私はオースティンやブロンテ姉妹など、この辺りの時代の世界観が大好きなので、いつもより記事を書くのが楽しかったです。笑
ここ数年は、Netflixの「ブリジャートン家」も人気ですが、こちらの世界観もかなり近いので「ブリジャートン家」や「プライドと偏見」を観て面白いと感じた方は、他の作品もぜひ観てくださいね。
またジェイン・オースティンは小説が素晴らしいので、良ければそちらも読んでいただければと思います。
それでは今日も素敵なエンタメライフを。
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