皆さんが今まで観た映画の中で、いちばん時間が長かった映画は何でしょうか。
私は、はっきりと覚えてはいませんが、10代の頃に観た「風と共に去りぬ」だと思います。4時間くらいの作品でした。
では世界の歴代映画作品の中で、いちばん時間の長い映画はいったいどんな映画で、時間は何分くらいあるのでしょうか。
気になったので調べてみました。
世界でいちばん時間が長い映画トップ3
今回は、主に各公式サイトをはじめとしたインターネット上で調査し、ランキングを作りました。
調べるのになかなかの時間がかかりましたが、おそらくはこれが世界最長の作品で間違いありません。
それでは、早速紹介していきましょう。世界でいちばん時間が長い映画トップ3はこちらです。
1位 Logistics
世界でいちばん時間が長い映画で、映えある1位に輝いたのは、Logistics(ロジスティクス)です。
この作品は、スウェーデン人のエリカ・マグヌッソンとダニエル・アンダーソンによって製作され、2012年12月に公開されました。その上映時間はなんと857時間です。
857分じゃないですよ、857時間です。いや「分」だとしても長いですよね。
分計算だと、51420分、日数に換算すると35日と17時間で、およそ36日かかります。
はい、ちょっと想像もつかない長さですよね。
また、これを大ヒットしたインド映画「RRR」で換算してみます。
すると、
約287RRRに相当する長さでした。
やっぱり想像つかないですね。
とにかく、想像もつかないほどの長さということで間違いありません。
ちなみに映画の内容はというと、歩数計が販売されている地点から、初めの生産場所まで製造ルートを逆にたどっていくというもので、ストックホルムから中国の深圳までの長い旅路を記録しています。
だから、作品のタイトルがLogisticsなんですね。
※logisticsは日本語で物流管理という意味です。
作品について調べている際に英語版の公式ページを見つけたので、そちらを見ていたところ、なんと1ヶ月前から公式Youtubeに作品がアップされているではないですか!しかも857時間のフルでみれます!
下に公式ページのリンクも貼っておきますので、こちらからも詳細を見ることができます。
英語版ですが撮影ルートを地図で表示していたりもしますので、興味がある方はぜひ見てみてくださいね。
※参考: Logistics Art Project
これだけ長いと、見始めてから、ようやく終わりを迎えた時にどんな気持ちになるのかすごく興味があります。もしどなたかチャレンジされた方がいたらぜひ感想を教えて下さい。ちなみに私はみません。
撮影するのも大変そうだナー
2位 Ambiance
続いて2位にランクインしたのはスウェーデンの映画監督アンダース・ウェバーグによる最後の作品、Ambiance(アンビエンス)です。
2020年12月31日についに公開され、上映時間は720時間!
のはずでしたが、最初の公開が終了した直後に世界に唯一存在するフィルムを破棄したそうで、完全な公開はされなかったようです。なので残念ながら今は作品を見ることができません。
ということで非公式にはなってしまいそうですが、2位とさせていただきました。一応、監督本人が「完成した(C’est fini)」と発信していますので。
— Anders Weberg (@andersweberg) January 3, 2021
また、この作品は、なんと2014年に公開された広告用の映像が72分、2016年の予告編が7時間20分、2018年の長編予告に至っては72時間(こちらは実現はしませんでした)というとんでもない長さになっています。
広告映像だけで1本の映画と同じくらいなので、この映像でお腹いっぱいになりそうですね。
ちなみに、このアンビエンスは作品の中で一度も会話シーンがない映画になっています。
広告用の映像は動画サイトなどを探せば出てくると思いますが、著作権関係が怪しいのでこちらには載せていません。
どうして全部72なのカナー
3位 Modern Times Forever
3位にランクインしたのは、Modern Times Forever(モダンタイムスフォーエバー)です。
スーパーフレックスというデンマークの3人組アート集団が製作した実験的アート映画で、2011年に公開されました。
こちらの上映時間は240時間で、10日間です。分数だと14400分になります。
2位のアンビエンスをカウントしない場合は、実質2番目に長い映画ということになるかもしれません。
フィンランドの首都ヘルシンキにある「ストラ・エンソ」という企業の本社ビルを撮影し続け、今後の数千年間でビルがどのように朽ち果てていくのかを描いた内容になっています。
初めは頑丈なビルが、年月を経ていく間に、様々な事態に直面しながら朽ちていく。
私たちが生きている環境や時間というものが、いかに過酷で儚いものであるかを思い知らされる、そんな作品なのかもしれません。
このモダンタイムスフォーエバーは、2011年3月に1度限りの上演として公開され、ストラ・エンソ社のビルの前に設置された大型スクリーンに映像が投影されました。公開場所のこだわりも含めて、さすがアート集団ですね。
※参考: superflex公式サイト
ちょっとだけみてみたいナー
まとめ
今回は少し変わった題材を紹介しました。
北欧勢の躍進が目立ちましたね。
今回の作品は、どれも実験映画になるので、通常映画館で観るような映画とは異なるかもしれません。
ですが、私はてっきり長くても10時間くらいかと思っていたので、この結果には衝撃を受けました。
どんなモチベーションでこれだけの長さの作品を製作しているのでしょうか、興味はつきません。
また今回は惜しくもランキング選外になりましたが、このほかにも、調べてみるとなかなかの長編作品が世界中でつくられていることが判明しました。
世界には面白い人たちがたくさんいますね。
今後もこうした映画に関するプチ情報をお届けしていきますので次回をお楽しみに。
それでは皆さん、今日も素敵なエンタメライフを。
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